『英語学習2.0』 岡田祥吾著を本気で書評①/プログリット(PROGRIT)

『英語学習2.0』 岡田祥吾著の書評①

@新宿の紀伊国屋にて発見したので、内容を知りたくてパッと買いました。

『英語学習2.0』 岡田祥吾著の書評①の中身表紙

本のタイトル『英語学習2.0』

著者は株式会社GRIT代表取締役社長の岡田祥吾氏

同社が提供する英語学習コーチングプログラムのPROGRITは、「英語力の伸び=学習生産性×投下時間」と定義し、3ヶ月集中型で設定した目標の英語力を身につけることができます。

サッカー日本代表で、セリエAで日本人初の背番号10番(エースナンバー)を背負い、W杯のたびに日本を熱狂させるサッカー界のレジェンドこと本田圭佑選手が推薦していることで有名です。

 

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画像をクリックするとPROGRIT公式ホームページが見れます

 

『英語学習2.0』の対象読者

本書は以下のような悩み、ぼんやりとした不安を感じている人に最適だと感じました。

  • 本気でビジネス現場で自分の言いたいことを伝えられる英語力を身につけたい人
  • 英語力を伸ばすために、学問的に効果が保証されている効果的な方法を知りたい人【学習生産性最大化】
  • 挫折を回避し、学習を継続するための方法を知りたい人【投下時間確保】
  • AI(人工知能)社会になるから、英語など一切必要ないと思いながら、「果たして本当にそうかな?」と感じている人
  • 結局AI(人工知能社会)になっても「英語できた方が有利なんじゃ?」と思っている人

おそらくご存知かもしれませんが、「Google翻訳」を使ったことあれば言うまでもない話かと思いますが、2016年の秋頃からGoogleの翻訳精度は飛躍的に高まりましたよね。

2016年以前までは日本語→英語を翻訳する際に、不自然な文章が生成されてしまったため、結局訂正しなければならないのが当たり前でした。

ですが、現在のGoogle翻訳の精度は非常に高く、以前とは比べ物にならないレベルで自然な文章に翻訳してくれます。(便利すぎる)

[aside type=”normal”]職場で英語が苦手な人の仕事を代わりにやってあげると(ドラフトはGoogle翻訳ですけど)信じられないスピードで精密な翻訳が完成するのでびっくりされます笑。[/aside]

加えて、Google翻訳の音声読み上げ機能を使えば、全く外国語ができない日本人でもある程度コミュニケーションをとることは可能な世の中になりました。

ただし、、岡田さんはこのAI(人口知能)全盛の時代にあっても、次の3つの理由から「英語力を伸ばすことは不可欠だ」と主張しています。

AI全盛社会でも英語を身につけた方がよい理由

1.機械翻訳精度の向上によりAIに頼ってコミュニケーション機会が増えれば増えるほど、外国語/英語学習者が増えるだろう

例えばこれまで外国人とコミュニケーションを取ろうとしてなかった人でも、AIのおかげで簡単なコミュニケーションのハードルが下がるり交流できるように→交流を重ねると、自然と相手の感情を理解したり、機械翻訳ではカバーしきれない喜怒哀楽や感情の微妙なニュアンスを伝えたくなる→結果英語を勉強し直す

2.テクノロジーの発展を支えるコンピュータ言語は英語で成り立っているため

富士経済研究所の統計データによれば、英語で1次情報をインプットできる人とそうでない人は、情報を得るスピードが違うのでスキルの差につながり、平均して年収200万円ほどの待遇格差が生じるようです。

3.ビジネス現場でのノンネイティブの共通言語は英語だから

母語が日本語だからといって毎回通訳をつけるわけにもいかず、英語は話す必要なし!と開き直ったところで、相手側とコミュニケーションを通じて優良情報を仕入れる機会を失うだけですよね。

「英語学習を科学する」みたいな本が増えているけど信頼できるのか?

本書は、ページ冒頭で貼った写真にもある通り、副題に

The most logical and effective ways to improve your English skills.
(もっとも論理的で効率よくあなたの英語力を向上させる方法)

と書いてあります。

第二言語習得に関する書籍、論文を100本は読んでいる私は、すぐさま参考文献を確認しこう思いました。

「あ、この参考文献ラインナップなら信頼できる」(心の独り言)

『英語学習2.0』 岡田祥吾著の書評①の中身表紙参考文献

第二言語習得理論に裏打ちされた、実践的な英語学習ノウハウが書かれた本だと確認できます。

『英語学習2.0』でPROGRIT創業者の岡田祥吾さんってどんな人?本田圭佑の友人?

著者の岡田祥吾さんの経歴

・大阪大学工学部電子情報工学科 卒

・新卒で外資系の業界No.1戦略系コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニー入社

・マンキンゼーでは日本企業の海外進出・海外企業の日本進出の市場戦略立案に関わる

・16年株式会社GRIT創業

・同社が提供する3ヶ月集中で英語力を飛躍的に伸ばすコーチングプログラムの広告塔は、本田圭佑

初めて著者をことを知った人は「一体どんな人なんだろう?」と思いますよね。

阪大工学部→新卒でマッキンゼーというキャリアなのも、どこかカリスマ感を醸し出してますね。(個人的に阪大の工学部出身の方って頭脳明晰容姿端麗な人が多いイメージあります)

プロフ写真みたらTHE爽やかイケメン。

そんな一見非の打ち所のない完璧人間のような方ですが、実は、岡田さんは英語が苦手でマッキンゼーで外資系コンサルタントとして活躍するのに苦労を重ねたそうです。

旧帝大の工学部を卒業した外資系コンサルティングファーム勤務でも、英語に悩みを抱えていた

そんなTHEエリートな経歴に見える著者の岡田さん。

ですが、著書の中に書いてある過去エピソードを知ると、元々英語が苦手だったのは本当のようです。

  • 高校の時の一番の苦手科目は「英語」
  • センター試験のリスニングは理解できず、当てずっぽうでマーク
  • 英文法のルールにしたがって後ろから英語を訳読していく方法に慣れていたので、リスニングができる人が不思議に思えた
  • リスニングはちんぷんかんぷん、スピーキングなんて想像すらできないスキル
  • 大阪大学に入学後、得意だと思ってた数学や物理の授業も難しすぎて理系の世界で研究者・エンジニアとして生きていくことへの限界を感じ、キャリアパスを変更する目的で米国留学を試みるも、TOEFL iBTは40点(語学留学の足切り基準は80点)
  • その後、IBPプログラムのインターンシップ制度でシアトルに1年間留学(当時TOEIC600程度の実力)
  • アメリカの大学初日にネイティブの先生の言っていることが全く理解できない
  • 「なんとかせねば」と決意してランチ時間は現地の学生とランダムに会話、自宅ではとにかくホストファミリーを過ごす、課題もリビングでこなしてわからなければすぐに聞く、日本人に話しかけられても英語で返す、当時付き合っていた日本人の彼女とも極力連絡を取らないで英語のみの環境に身を浸す
  • 結果、圧倒的なInputとOutputを確保したことで、ネイティブスピーカーとは一対一ならなんとか会話できるようになった

留学から戻ってからも英語力維持のために「海外ドラマ視聴」「トーストマスターズへの参加」を心がけて英語を使う機会を確保したそう。

しかし、留学から帰って外資系コンサルティングファーム「マッキンゼー」に入社してからが地獄の始まりだったそうです↓

  • マッキンゼー社の入社面談では「英語をもう少し頑張るように」とフィードバックを受けていた
  • 持ち前の楽観性で、英語ができなくてもその他の能力が高く評価されているから問題ないだろうと高を括る(TOEICは990点満点)
  • 社内で全て英語で行われる業務(海外の専門家に最先端の知見をヒヤリングして情報整理をする「エキスパートコール」や「社内ミーティング」)に全く歯が立たず心が折れる
  • 英語についていけなすぎて、先輩にこっそり駆け寄って議事録を代筆してくれるように泣きつく
  • どうしても自分で議事録を書くときは、内容を録音して、ミーディング後に何度も聞き直して議事録をかく
  • 日本語だったら分かる内容だし付加価値を提供できるのに、英語ができないだけで活躍できないのがもどかしかった
  • 意を決して英会話スクールに通ってみるも、自習をせずに週一でレッスンを受けるだけでは実力は伸びなかった(ネイティブの先生との週1でのレッスンをして”英語を勉強している自分”という安心感を買っていただけ)
  • 普段、業務で関わるプロジェクトでは「合理的な戦略を結果が出るまでやり抜きましょう」とか言っているくせに、自分のキャリアに重要な英語学習は、科学的なアプローチをせず、漫然と「やっているつもり」が続いた
  • 単語暗記/例文暗記/シャドーイング/ディクテーション/音読/カランメソッド(スピーキングに比重をおいた英国式の学習法)/オンライン英会話など思いつくものを全て試し試行錯誤
  • 非帰国子女で英語ができる先輩に、効率的な勉強方法を聞いて実践
  • 一方、参考書を書店で買っては「もっと効率的な方法はないのか?」と常に考えてしまい、別の似たようなジャンルの本を買う日々が続く

一流のコンサルティングファームを辞めて、英語学習マーケットで起業?

実は私は岡田さんに直接お会いしたことはないのですが、親しい友人が岡田さんと交流があり、本書が出る前に岡田さんの起業エピソードを聞いたことがありました。

私は、マッキンゼーのコンサルタントとしてキャリアをスタートさせながら、英語ができず、数々のプロジェクトで悔しい思いをしてきました。
そんな苦しい日々を送る中で、ある日思いついたのが、それまで自分がクライアントに散々説いてきた、「問題解決アプローチ」を自分自身の英語学習に適用することでした。
それが、劇的な効果を生んだのです。
(中略)

汗と涙の結晶として辿り着いた「英語学習の真髄」をお伝えする本です。
(中略)

英語学習手段が飽和している今、必要なのは何か新しい勉強法ではありません。
その人にとって、最も効果的なアプローチは何かを見つけ出すことです。

そんな挫折からの挑戦を続け、今では4,000人を超えるビジネスパーソンに支持されているPROGRIT(プログリット)は、今なら無料カウンセリングを行なっているそうです。

自分の実力を客観視してもらうために、無料で一度体験できるのは良いシステムですね。

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現代の日本人英語学習者に共通する課題=「効果的な学習アプローチ」を知らない

本書では、英語に触れることができる環境は完璧なまでに整備された一方、依然としてビジネスや交流の場で英語が使えなくて困っている人が多くいる課題を指摘し、その解決法を提示しています。

『英語学習2.0』 岡田祥吾著を本気で書評②/プログリット(PROGRIT) に続く

 

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