インド飛び込み営業エピソード「強烈なインドの洗礼」

とある高級レストランを訪れた、三月のある日。

 

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飛ぶ鳥を落とす勢いの増加を見せる、インドの中間層をターゲットにしたその店には、

昼間っからラグジュアリーな洋服を身にまとったマダム達で溢れかえる。

 

 

 

いくつかの系列店をもつ繁盛店、そんな店に飛び込みで営業に行くことを決意し、ロビーで待つこと約40分。

 

 

やっと店のマネージャーが出てくる。

 

 

ネパール出身の彼は、日本の職人のような厳格な雰囲気を持ってた。

 

 

『なんだい?話してくれ』

 

いつものように、

日本人がどれだけいて、彼らは何を求めていて、ここに広告を出す事でどんなメリットがあって。。。

 

 

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話し始めること15分。

 

 

 

「よし、ここに広告を載せよう。」

 

よっしゃ来たわこれ!と思った瞬間でした。

 

 

 

「一週間後にまた来てくれ、その時に契約書にサインする。」

 

 

 

その言葉を聞き、一週間後に期待を膨らませていた。

 

まだ、これがこれから展開する壮絶なストーリーの序章であるとも知らずに。。。

 

 

 

一週間後、胸を躍らせながら再びやってきたレストラン。

 

契約書にサインしていただくあの快感を味わいたいと、その足取りは軽かった。

 

 

 

「マネージャーに会わせて」

 

 

少しハイになったテンションで受付に話かける。

 

 

アジアンレストランの店員だけあり、

中国系の雰囲気を持つ女性は、とびきりの笑顔でこう答えた。。。

 

 

 

 

「マネージャーキョウイナイヨヾ(*´∀`*)ノ。」

 

 

 

「っ!!?」

 

 

 

あれ、今日会うはずじゃなかったっけ?

 

まあいいや、確認してみよ。

 

電話をかける。

 

プルルプルル。。。

 

 

僕「いつ会えますか?」

 

マネ「明日にしてくれ」

 

 

僕「・・・オ、オッケー」

 

 

まあインドだからそんな事もあるな、

 

しょうがないしょうがないと自分に言い聞かせながら、レストランを後にする。

 

 

 

次の日。

 

 

「マネージャーに会わせて」

 

昨日よりは少し低いテンションで受付に話かける。

 

 

昨日と同じ、中国系の雰囲気を持つ女性はとびきりの笑顔でこう答えた。

 

 

 

「マネージャーキョウイナイヨヾ(*´∀`*)ノ。

 

 

「 な (. .) ぬっ」

 

 

まあ仕方ないか、日本の常識を押し付けちゃいかんよなインドで。

 

と自分に言い聞かせる。

 

 

 

そして数日後。

つ、ついに!?

 

 

 

「マネージャーに会わせて」

 

「マネージャキョウーイルヨヾ(*´∀`*)ノ。」

 

 

 「いよっしゃー!!」

 

三顧の礼ということわざにもあるように、三回目にはさすがになんか進むやろ。

 

そう思いながらマネージャーに会う。

 

やっと会えた!!これでやっと話し進むな!

 

そんな期待もつかの間。

 

マネージャーから出た一言。

 

 

「あの件だがうちのボスと話してくれ、俺は決められない」

 

 

 

「 な (. .) ぬっ」

 

 

これはきっとインドの洗礼だ。

 

 

まだ、更に上の人間と話さなければいけないようだ。

 

 

ラスボスとの戦いなしにな、まだクリアは当分先のようだ。

 

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その一週間後、ラスボスとの戦いの日がやってきた。

 

 

待つこと1時間、次はどんな猛者が出てくるのだろうとかなり構えていた。

 

 

出てきたのは、中肉の優しそうなおじさん。

 

 

毎回やるように、フリーペーパーについての説明を始める。

 

 

 

『よし、広告出すよ。また一週間後に契約書にサインするよ。』

 

 

 

 

一週間後。。。

 

 

一週間後。。。か。。。

 

 

 

嫌な予感を残しつつも、その場を後にする。

 

 

 

さらに長くなるので以下省略するが、

 

 

その後、

 

「オーナーキョウイナイヨヾ(*´∀`*)ノ。」

 

 

「オーナーキョウイナイヨヾ(*´∀`*)ノ。」

 

 

「オーナーキョウイナイヨヾ(*´∀`*)ノ。」

 

 

を三回ほどいただいた。

 

 

 

 

 

 

 

僕の心はだんだん強く、たくましくなってきた。

 

 

 

『逆にうまくいく方がおかしいんやろな。。。』

 

 

 

 

常識が変わり始めた瞬間であった。

 

 

そして四月某日、

 

ようやく会えた。

 

 

 

『時間かかかりすぎてごめんね。』

 

 

 

という一言と、無事に契約書へのサインをいただくことができた。

 

 

 

戦いは一旦終わった。

 

 

 

通い詰めたそのレストランは、ショッピングモールの一角にあり、

いつしかそのレストランのあるフロアで働く他の従業員の間で有名になってしまった。

 

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毎回、

 

『またあいつ来てるよwww誰やねんwww』

 

 

みたいな目で見られていた。

 

 

 

 

インドの洗礼を、そして想定外の出来事を受け入れる力を与えてくれた彼らには、感謝している。

 

 

 

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